命に違いがあるのではなく、視野が異なる
2016-12-20


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私たちは、月に 1度の月例譲渡会を開催しています。

ネコ・猫・ねこの里親譲渡会

↑ の、いつさと 「里親会情報」 にも書いているとおり、
私たちの譲渡会開催の目的は大きく2つあります。
「命のリレー」 と 「啓発」

それを、「減らす」 「繋ぐ」 「育む」 という具体的な方法で目指しています。



「命のリレー」と は、文字どおり、保護した猫 (子猫には限らない) を
里親さんが見つかるまで世話をし、新たな飼い主に繋いでいくこと。
メンバーは、限られた自分の時間のなかで、TNR は忙しいし、
リターンした猫の見守りは休めないし、保護猫の世話もあるし、
自分のことは後回しにしながらの毎日。

メンバーは、車で餌やりをしながら餌場を回るようなことはしていない。
皆、自分の家の周辺で、リターン猫を見守り、給餌に通っている。

名古屋市の猫の殺処分数は減ってきている。
それは、H23年からはっきりと分かる数値に現れている。
どれほど、福祉局や愛護センター、保健所に説明してきたか。
なのに、名古屋市動物行政は、この猫の殺処分大幅減少の
最大の要因が TNR であることを認めない。

愛知県は長年、猫の殺処分数のワースト1だった。
でも、平成20年度から27年度までの、猫の殺処分数削減高を比べれば
おそらく、全国で 5指に入るはず。

名古屋市の猫の殺処分数は、急激に減少したあと、H25年以降はほぼ横ばい状況。
今後も、殺処分数が増える年度もあることを想定して、考える必要がある。

このところの横ばい状況をさらに、減少させるには、TNR のいっそうの拡散しかない。
しかも、それを目指さなければ、名古屋市の猫の殺処分数は、もうこれ以上、減らないような気さえする。
それでは、殺処分ゼロを意を決して目指してきた人たちの努力は報われない。

TNR は、地域猫活動ではない。地域猫活動とは、その先にあって、目指すもの。
でも、人間関係がゆがむほどのトラブルが生じていないエリアであれば、
TNR で猫の繁殖を抑え、その後の見守りを続ければよいのであり
なにも、「目指しましょう。地域猫活動」 と唱えなくてもいいと思っている。

愛護センター あれこれ -- 2 で、
「愛護センターは、譲渡ボランティアに、犬や猫の里親探しを依頼しているのだから、せめて、合同譲渡会くらい開いて、譲渡に協力するべきでは?」
と、センター長に要望したとき、後日却下されたが、その理由の中には
「譲渡ボランティア自身から、そういう要望はでていない」 というものがあった。

名古屋市ホームページ公開の PDF 資料より[LINK]

H25年度 犬の譲渡数 103匹 / 猫の譲渡数 320匹
 譲渡ボランティア登録数  --- 団体 28 個人 5
  犬譲渡頭数  44匹/103匹 --- 約 42.7% をボランティアが担う
  猫譲渡頭数 156匹/320匹 --- 約 48.7% をボランティアが担う
H26年度 犬の譲渡数 132匹 / 猫の譲渡数 416匹
 譲渡ボランティア登録数  ---  団体 31 個人 6
  犬譲渡頭数  53匹/132匹 --- 約 40.1% をボランティアが担う
  猫譲渡頭数 159匹/416匹 --- 約 38.2% をボランティアが担う
H27年度の資料は、健康福祉局の担当者にメールで催促しているが
いっこうに公開されていない。

名古屋愛護センターから譲渡された猫 416匹のうち、譲渡ボランティアが
担っている頭数は 約40 %
しかし、里子猫になれず、譲渡ボランティアの家で保護を継続されている猫の
頭数はけっして、明らかにはされていない。これは秘密らしい。

私たちの譲渡会では、譲渡ボランティアの保護猫の参加を断っている。

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[飼い主のいない猫問題]
[TNR]

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