乗りかかった船の TNR -- 餌やり者との遭遇
2014-05-08


4/18、リターンのために公園に行くと、ビニール袋の餌があり
猫たちが複数集まりそれを食べていた。
ビニール袋は2コで、よく見ると、1袋は口をしばったままで
猫たちは残りの1袋の餌を食べているのが分かった。

H-san も気がついていて、どうやらビニール袋のまま、口も開けずに
増えこみに放っていくらしい。
それを猫たちがてんでに噛み切って、中の餌を食べているらしい。
餌の内容を見ると、3〜4cm に切られた竹輪、ちぎったパン、
サケフレーク、そしてその日だけだったが、焼き魚。
たぶん、サバでしかも皮の部分が焦げていた。

そして、どのように時間を見計らっているのかは不明だけど
食べ終わったビニール袋の回収にもきているらしい。
わざわざサバを焼いてあげていて、しかも焦がしているから
きっと男性だろうと思った。

ビニール袋がいつごろ植え込みに投げられるのか、不明のまま
TNR を続けていた、ある日 --- たぶん、4/29 のこと。
キジトラのオスをリターンして、それで6匹目の TNR になったが
狙いの妊娠疑惑のアメショーmix を捕獲するため少し公園の周りを歩いていた。
まだビニール餌袋はいつもの場所に置かれてはいなくて
猫も TNR 済みの仔が1、2匹いるだけだったとき、軽自動車が止まり
それまで姿を見せずにいた、アメショーmix が餌をねだる鳴き声をして
その車に近づいた。すると、窓が開き、ビニール袋が投げられるのが分かった。

走った。走って車に近づき、発信しかけるその窓をたたいた。
運転手は初老の男性。「逃げられるか」 と疑う私の前で、
車のウインドーが下がった。

「あの、猫が増えないように手術して、ここに戻しています。
 猫の餌ですが、こんなに手のこんだ餌を用意されなくても大丈夫です。
 手術の済んだ猫が増えていますから、キャットフードをあげてもらえますか」

その日は、コンビニサラダのたっぷりサイズのプラ容器に水を入れて
植え込みのところに置いたばかりだったから
「いっしょに、猫を捕まえている人もフードを置いたり掃除したり
 こうやって水も置いてくれてます。
 申し訳ありませんが、猫専用のご飯にしてもらえますか」

その人は、「ああ、そうだね・・・」 と、静かに答え、分かったというように
うなづいて、再び車を走らせて去った。

ちょうど H-san もやってきたから、その出来事を話して、
「明日から何か変わるかな〜」 と、淡い期待をもっていた。

4/30、雨。5/1 には止んだものの、H-san が公園に行くと
ビニール餌袋は置いてなかったとのこと。
しかし、それから毎晩、H-san はアメショーmix の捕獲に通っていて
5/3 ごろ、その男性が、竹輪を5本持ってきて、手渡されたという。
とくに今後の話をしなかったらしいが、
「たぶん、キャットフードというものがあることを知らないのでしょう」
と、H-san は推理していた。
それで、後日、ホームセンターで買ったバーゲン品のカリカリフードを
「もしもあのおじさんに会えたら渡して」 と、H-san に預けた。



アメショーmix は、H-san のそばまでくるのに、捕獲器を無視する
という空しい失敗が続き、5/4 には、トラップを踏まずに餌を食べる猫を
トラップワイヤーの隙間から小枝を入れて、踏み板を押す という技で
アビシニアンmix を捕獲した。

そのアピシニアンmix を受け取りにいったとき、
「ネットでいろいろ調べて、捕獲器に入らない猫は、網かな と思うのです」
という、H-san に、捕獲袋の事を説明し、その時は、別の相談者に
それを貸していたから、車に積んでいた、子猫保護用の網を見せた。
「ふーーん、この取ってがもっと長くて、網の部分も長いのがいいですね」
と、H-san はいろいろ想像したらしく、5/7 には、本当に
2種類の網を利用した、捕獲袋を作ります というメールがきた。


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[TNR]

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