FeLV 陽性、漏斗胸、目に白濁 の「みなみ」 里子へ
2014-01-30


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2012年の3月〜6月、多頭飼育崩壊寸前の夫婦から相談を受け、
振り回され、せっかく不妊手術したねこたちや、未去勢のオスたちが
愛護センターで殺処分された。

この、ホワイト家からなんとか保護できた、5匹のきょうだい
メス -- ちゅん (キジトラ)、みなみ (黒)
オス -- ヒガシ (キジトラ)、ホク (黒)、ニシ (薄いキジトラ)

スムーズに里子になれたのは、ちゅん と ニシ
みなみ は、白濁の目をきにしないご家族のところにトライアルにでた。
その里親さん希望の方が、獣医さんに連れていってくれて
3種ワクチンを打ってもらい、目の治療のことなど相談されたら
漏斗胸であるとの診断を受けた。
初めてねこを飼うそのご家族は、将来の手術に耐えられるか心配になり
みなみ は、初トライアルから戻ってきて、私の家にやってきた。

抱っこしてみると確かに胸部がへこんでいた。
でもケージにいれるとシーツを噛んでひっぱって遊ぶし、
にゃおにゃお鳴いて、そばにひっついてくる可愛い子ねこだった。

「みなみ」 の不妊手術のとき、動物病院選びに悩んだが
初めて、猫医者さんのエムズキャットに行ってみた。
「この漏斗は酷いが、手術する必要なし。
避妊手術はできるからね、予約してください」 との早い診断。

こうして 「みなみ」 は、ごく普通に不妊手術を済ませ、麻酔からも
すぐ醒めて、病院のクレート内で暴れていて、猫医者から
「この仔、めちゃくちゃだ。でも、バカじゃないよ」 とほめられた?

「みなみ」 をしょっちゅう、=ねこ会= に連れて行ったが、目の白濁のせいか
スラーっとした黒猫の女の子なのに、オファーをもらうことはなかった。

そんな2012年の夏、首のあたりにしこりをみつけ、リンパ腫ではないかと心配し、
「しろくま動物病院」 で検査をうけたが、
「悪性の腫瘍ではないと判断します。リンパ節の腫れ ですね」 との診断。
でも、鼻水はすぐでるし、いつも涙がでていたため、
「風邪の後遺症がつよく残っていて、カリシやヘルペスのキャリアでしょう」
と言われた。そして、ウイルス検査を受けてみたら
FeLV−陽性、FIV−陰性 という結果だった。

いったいいつ、「みなみ」 は、猫白血病のウイルスに感染してしまったのか?
多頭飼育で16匹の猫がいた、ホワイト家では外にでていない。

「みなみ」 がきたとき、同じく、FeLV 陽性の 「つよし」 が家にいたから
そのために感染したのかもしれない・・と考えていた。
「みなみ」 にはワクチン接種をやめていたのだ。
3種ワクチンを打ったら、鼻かぜや涙の症状が悪化するような気がしたため。

しかし、「みなみ」 は餌をがっつく仔ではなく、他の猫の食べ残しを
食べちゃうようなことはなかった。
「つよし」 は食べ残しがあればすぐ平らげるような仔だったけれど。
さらに、「みなみ」 は、他のねこにケンカを売らないし、遊びをしかけることもない。
「つよし」 にひっつくこともなく、たいてい1匹でいる仔だった。
でも、ねこには好かれるタイプで、新たな保護ねこによく鼻あいさつを
されていて、他のねこにすりよられると、するっとかわして
お気に入りの場所で静かに寝ている生活だった。

「みなみ」 は、ホワイト家で感染したのだ と思うようになった。
エサも少なく、16匹のねこがいるのにトイレは1コだけ
「みなみ」 のきょうだいたちは、よく流し台や洗面台で
粗相をしていて、それを治すのに苦労したのだった。

「みなみ」 は、風邪の治療もしてもらえず、左目には白濁が残った。
もちろん視力は普通で、おもちゃを追いかけるのも敏捷だった。
16匹のねこたちといっしょにいて、いろいろなことを我慢する生活だったと思う。
一番我慢しなくてはならなかったのは、ご飯だったはず。
だから、「みなみ」 は、一度にたくさん食べることをしない仔だった。




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