TNR 現場の乳飲み子 -- 5匹
2012-09-02


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昨夜、1時を過ぎたころ、車に行き、ホイホイの袋を家に運んだ。
きっと、息を引き取っているだろうと思っていたら
みゅーっと鳴いたから、どきっとした。
車の中は、暑くなくひんやりしていた。

虫の息だと思った仔を、そのまま見取るつもりだったのは
いっしょに挟まっていた、2匹らしい死体の状態が普通ではなくて
パルボを恐れたから。
夢に出てきそうな状態だった。

段ボールホイホイの入ったビニール袋を、八事霊園に持っていくために
段ボールに入れて、床の間に置き、線香をたいておいた。
4匹を確実に救うために、パルボの危険性を感じる仔は
息を引き取るのを待つことにした。

床の間に置いたその箱から、時々小さな鳴き声が聞こえていた。

翌朝、箱は静かで、鳴き声もなく、きっと息を引き取ったのだろうと思った。
4匹の生存チビに、授乳を始めると、その鳴き声が聞こえたらしく
再び、床の間の箱から小さな鳴き声が聞こえた。
ひょっとしたら、この4匹のちびより、生命力の強い仔なのかもしれないと思った。

午前中は、どうしても動物病院には行けない用事があった。
それで、妹の T子に助っ人を頼み、捨てられた授乳チビのことを話した。
T子がやってくると、その箱の鳴き声は、大きくなった。
まるで、「生きている」と主張しているかのようで
動物病院にことの経過とねこの状態を連絡した。
「その子がどうなるかは分かりませんが、連れてきてください」

10時過ぎ、T子から取りあえずの連絡がきた。
「先生に預けたら、診察室の奥から、この中にいる?
 あれ? ビニール袋の中かな?」という声が聞こえてきたとのこと。

T子も、箱の中の状態は見ていない。箱のなかには紙袋があって
その中にビニール袋があって、そして段ボールホイホイが入っているのだ。

T子によると、「先生は、なにかスイッチが入ったみたいで
『あぶらを買ってくる!! 』という声が聞こえて、そしたら
私服になった先生がでてきて、自転車に乗ってでかけた。」
それで、連絡先を伝えて、そのまま、私が頼んだ別の用事を済ませてくれた。

15時ごろ、病院から連絡があり、夕方からの診察時間内に
迎えにきてください・・・とのことだった。

18時過ぎ、やっと動物病院に行き、ホイホイから救ってもらった子ねこを
受け取った。
「2回洗いましたが、まだ脂は残っています。
 体力が心配だから、これ以上、洗うのはやめときました。
 あとは、授乳をがんばってください。」とのことだった。

てっきり死んだ2匹も返してくれるものと思っていたら
それは病院で引き受けてくれた。
昨日、お線香たてておいてよかったな・・と思いながら帰った。

ホイホイから救われた子ねこは、ミルクを飲む量は、他の子より少ないが
それほど危ない状態ではなく、しっかり洗ってもらっていたから
ノミの心配もなく、そのまま4匹と一緒にした。
5匹でくっついていれば、温かいし、安心できるはず。

チビたちは、6時間おきくらいに、2.5ml ほどのミルクを飲む。
でもすぐこぼすから、だいたい、4ml くらい与えて
2.5ml はちゃんと飲めているようだ。
ケージのなかでキューキュー鳴いて、てんでにオシッコしている。
どれかは分からないけれど、2匹はウンチもした。

明日から、保冷バックにいれて出勤。昼ごろに1回授乳すれば大丈夫のはず。
飲みっぷりが悪くなった子は、うさ吉さんに頼めることになった。
このまま、9/8 のねこ会までかんばれば、見通しがつきそう。

ホイホイから、子ねこが救われて、ほっとしている。
最初に見たときは、手遅れだと感じ、すぐに息絶えるだろうと思った。
土に帰るとはいうけれど、家の中で死なせてあげようと思っていた。
生還できたことは、ホットしているけれど、手ばなしで喜んでいる心境ではない。

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[TNR]

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